スプレッドシートを活用した「おこづかい帳フォーマット」の作り方を解説します。家計簿よりもざっくりした管理になります。簡素に日々の支出管理、項目集計、毎月精算する形式になりますが、少しのエクセル使用経験は必要となります。
目次:
なお、SUMIF関数を使ったことがなくてご興味をお持ちの方には、別記事にて関数の解説を書きましたのでそちらも参照していただければと思います。旧フォーマットの作成事例をベースにSUMIF関数を解説しています。
スプレッドシートを活用してお小遣い帳を作る◎フォーマット画像とSUMIF関数も解説 - aoko's blog
☆個人的に作成して使っているものなので全て私の都合になっていますが、作成のヒントになればと思います。
フォーマット全体像
サンプル画像
まずは実物をご確認いただいて、それから全体の説明に入りたいと思います。
装飾していませんので味気ないのですが、良く言えばシンプル・イズ・ザ・ベストと自分では思っています。大きく分けて4つのエリアがありますので以下でご確認ください。
特長
・日々の更新では、目立つ支出のみを記録します。
たとえば日用品やちょっとした雑貨などの細々とした支出は記録せず、月末に金額だけを算出します。
・流動費のみを管理します。
収入ー固定費=流動費=おこづかい、という考えでフォーマット作ります。つまり流動費の予算と支出を管理します。通信料や家に納めるお金などは毎月一定なのでいちいちおこづかい帳に記入するのは面倒だと思います。まず現在の固定費を洗い出して、流動費の予算を決めるところから始めましょう。
作成・更新
Googleのスプレッドシートを使用しています。最初にPCでフォーマットを作成し、日々の記録はスマホを使います。
1シートでひと月分とします。既存シートをコピーして新シートを作成する形でフォーマットを複製して更新していきますが、これはスマホで行えます。
ここでは「月末締め」としています。
更新頻度
目立つ支出があるときに項目名と金額を「支出メモ」に入力します。
1シートでひと月分ですから、月1回はシートの複製を行います。その際に、おこづかい帳上の残金と、実際の残金を確認し一致させます。
管理する範囲
現金とカードを区別して記録します。現金は、現金(硬貨・紙幣)と電子マネーを含みます。(私は現金をチャージしているから) カードは、クレジットカードとキャリア決済や口座引き落としを含みます。
エリア1:支出メモ
メモの項目名は統一させる必要があります。項目名で集計するからです。項目名にプルダウンリストを使用する手もありますが、アプリを起動したからの反応が遅いため「手入力」⇒「予測変換」がやり易い気がします。お使いのスマホ次第かもしれませんが。
尚、毎月の更新においてシートを複製したら、先月分の入力内容は消して新たに記入していきます。
エリア2:集計 エリア3:現金、支出総計
はじめに画像でご確認ください。
上記画像でだいたいイメージはつきますでしょうか。詳しく解説していきます。
エリア2 集計
支出メモ(エリア1)で入力した内容をSUMIF関数で自動集計するエリアです。支出の項目毎に集計します。現金・カード列にSUMIF関数を入れています。関数が正しく入っている限りはこのエリアの更新などは必要ありません。
エリア3 現金チェック、支出総計
<上段>
月初にお財布に入れる現金予算を入力します。(a)
月末にお財布に残った金額(b)と、私の場合はPASMOとLINE PAYを使いますのでその残高合計を入力します。(c)
集計エリアで算出した現金の合計を表示させます。イコール式をいれておけば自動で表示されます。(d)
上記のa~dを元に細かい支出を算出します。引き算の式をいれておけば自動で表示されます。(B)
<下段>
支出総計を算出します。画像にあるとおりA+Bの足し算の式を入れておけば自動で表示されます。
エリア4:残高
残高の部分は先月分を繰り越して管理します。予算と出費のバランスを考えるために繰り越しで俯瞰するようにできたら良いかなと思いこのような形式にしました。
「残」の列には計算式を入れていますので、自動で計算されます。
これで完成です。
あとはひと月ごとに財布の中身を確認し、精算しましょう。予算は状況に応じて随時見直しが必要です。
冒頭でご紹介した旧おこづかい帳は、支出の把握のみを目的としたものでもっと簡素です。ご参考まで改めてリンクを貼ります。
関連記事