限りなく黒に近いグレー会社に使い倒された話です。
経営者はとある自称営業コンサルタントにハマっておりました。
さっさと辞めれば良かったのですが、正社員でなくてはならない、高卒なので辞めたら後がない、と大真面目に考えていました。
二十代後半の頃、私は事務職として採用されました。
ところが、採用されて間もなく、営業の女性が産休・育休に入ったために私は事務職と営業を兼務することになります。
経営者側は、「あなたは事務だけではもったいない」「あなたのためだから」「あなたのスキルが上がるから」ということで事務職の待遇のまま、営業の仕事を追加されるのです。
しかも、同時に複数人の方が長期休業を取ることになったため、私を含め残った人たちの仕事が増えました。
ちなみに、産休・育休から復帰した方々は1ヵ月と経たないうちに退職しました。諸々の漏れ聞いた話を統合すると初めから退職を狙っていたことがわかります。現在の制度において、あきらかに育休制度の悪用なので相当に腹が立ちますが、働くママがこうせざるを得ない現在の制度にもっと腹が立ちます。
産休・育休によって残る社員が消耗する、というのは中小企業においてはよくある話ですね。
冒頭に書きましたように、経営者はとある自称営業コンサルタントにハマっていたので、けっこう不思議な制度を作りました。
なんと事務職で採用された私は、待遇は事務職のまま売り上げの目標を持たされることになります。
それから、目標を達成したら何をしたいか、ということを毎日、毎日社員の前で言わされるという異常事態が発生します。
もらったお給料で何をするか、という極めてプライベートなことを全社員の前で言わされるのです。
経営者というのは、お給料の使い道を社員に言わせることができるのですか?
そんなところまで、力が及ぶのですか?
私は、とても不快でした。
ですが、足元を見られていたのです。
ブラックとまで言わない理由は、スキルアップのためのといって語学学習の費用を出したことです。
ですがね、これが自称営業コンサルタントを信奉する仲間の経営する教室なのです。
このとき、私は転職も考えて他のことにプライベートの時間を使いたいと思っていました。(もちろん転職のことは伏せましたけれど・・・)
なので、ほかに興味のあることがあるので今のところ必要ない、という主旨でやんわり辞退したのです。
が、経営者は「それって今必要ないよね?」とかぶせてきまして、私がプライベートに何をするかということまで口を出してきました。
普通の、一般的な感覚としては、あり得ない状況ではないかと思います。
泣いてもいいですか。
身体的な特徴のことを他の社員の前で言われたり、家庭の事情を暴露されたり、本当に散々でした。トラウマになっています。
ですが、やはり雇っていただいたという思いがあり、あくまで「グレーな会社」としか言えないのです。