副業でスナックに勤めた話の第7回です。
スナックに勤務すると避けて通れない Let's カラオケ!タイム の乗り越え方について書いてみます。
乗り越え方のポイントを押さえておくと、あたふたしてしまう苦痛を少し減らせるのではないかなと思います。
私が働いたお店を事例に書きます。
【客層は40~60代の現役世代がスーツで来店するお店です。ときどき上司に連れて来られた20~30代や70代以上の方が来店することもあります。】
目次:
『カラオケが苦手なら歌わなくても大丈夫!』は本当か?
まず、求人広告でも面接でもあることですが、苦手な方は無理しなくて良いですよ、というやつです。
嘘ではないと思います。
我が道を貫ける方は本当に歌わなくていいと思います。この先の勤務を「歌わないキャラ」で行くためにも、最初が肝心です。ママや女の子は見ていますので、最初から「絶対に歌わない」ことを貫きましょう。
強引に歌うことを求めるお客がいても、その場の空気など一切無視して絶対に歌わない女の子は一人だけました。
ママも「〇〇ちゃんは絶対歌わないよー」という言ってましたのでママ公認ですね。こうなればあなたの勝ちです。
我が道を貫けなくて歌っちゃう人
私のことですね、ママやお客に言われたら拒否できないんです。気弱すぎです。
自信がない人は「全然歌えない」と最初に断っておきます。そして無理して声を出さなくて良いです。
小さい声で良いので歌ってみてください。
すると、①お客が歌い方を指導し始めたり、②一緒に歌い始めたり、③女の子のヘルプが来てくれたりします。
カラオケの歌い方講座!みたいなのが始まり、謎のデュエットが始まるとこれはこれで間が持ちます。教える方も満更ではなさそうなので。
助けてくれる女の子はたいてい歌ウマの子だったりするので、注目はそちらへ移り私は逃れられたりもしました。
それから、接客に慣れてきたら一緒に歌ってください!と自分から言ってみましょう。
例えばこんな曲は40代~50代のサラリーマンもわりと歌えます。
▼Every little thing「Time gose by」「Fragile」
▼今井美紀「Pride」
私はこれで2年間過ごしました。
ちなみに歌下手なのがわかるとママも強くすすめてくることはなくなりますよ。
デュエットしようと言われたら
50代以上になるとデュエットをリクエストしてきたりします。2、3曲覚えておくと便利で、自分の気持ち的にも楽になります。
▼ロンリーチャップリン
▼愛が生まれた日
▼3年目の浮気
私はこれでだいたい乗り切れました。
何歌ってほしい?というリクエストの強要
これはけっこうあります。自分が歌いたい曲の歌えばいいのに、なぜかリクエストを求めてくるのです。それも強要に近いと感じるくらい(笑)
相手が何かアーティストとか、持ちネタがあるとか、そういうバックグラウンドがあるのならエンターテイメント性があって楽しいのでしょうけれど、ただのリーマン、ただのおじさんですからね・・・。
さて、この強要を乗り切るためには、スナック客層の誰も知っていそうなアーティストを少しかじっておけば良いと思います。
よく歌われたアーティストとお客の年齢層はこんな感じだったと思います。
▼安全地帯(玉置浩二) ⇒ 60代以上
曲:ワインレッドの心
▼河島英五 ⇒ 50代後半以上
曲:酒と泪と男と女
▼サザンオールスターズ(桑田佳祐) ⇒ 40~50代以上
▼福山雅治 ⇒ 40代以上
曲:桜坂、Squall、It's only love
▼Mr.チルドレン ⇒ 30代以上
曲:Tomorrow Never Knows、名もなき詩、シーソーゲーム
40代位の面白いお客はB’zを熱唱して笑いを取っていたりもしましたがこういうケースはスタンダードではないのでリクエストはやめておきましょう(笑)
アニメ縛りになったら
1度だけ、リクエストでアニメ縛りになることがありました。
アニメファンしか知らないようなゴリゴリのアニソンというのは、歌謡曲やほかのJ-POPとだいぶ趣が異なりますから他の席の人にとって少し迷惑になることがあります。無難な曲が良いと思います。
▼タッチ
▼キャッツアイ
▼そばかす
最後に
お店によるかと思いますが、たいてい一人はディーバがいたりまします。入れ替わりがあっても、ほぼいつでも歌ウマさんが在籍しているので不思議なものです。
お客のリクエストを受け付けるのはだいたいディーバの立ち位置の人なのですが、一緒に席にいると、そのうち順番が回ってくることは避けられなかったりします。
人前のカラオケが苦手なら、一人で頑張るのではなく周りの人に助けてもらえるようになると良いかなと思います。(徹底して歌うことを拒否できればそれが一番いいのですが、なかなか難しいですからね・・・。)
スナックの人間関係はだいたいお店の中だけで完結するものですが、お店においては協力関係があると思いますし、お客側も女の子を助けることは嫌いではないと思います。