コミュ障なのにどうしてスナックで働けていたのか、私の事例を紹介します。
夜の仕事に限りまんせが、自分と他人というのは、ついつい比べてしまいがちです。お店にいると自分以外の周りの女の子がみんな素敵な子に見えてしまいます。
例えば・・・
*頭の回転が速く会話のおもしろい子
*気の利く返しができる子
*歌が上手な子
自分にないものばかりだと感じるのです。
私がどんな「女の子」だったかと振り返って書いてみますね。
◎よく笑い、楽しそうにしている。
頭の回転が速くないので、おもしろい会話、瞬発力のある返しなどは諦めました。別記事にも書いたと思うのですが「とりあえず笑っとけ」精神で、楽しそうに振る舞うことに努めました。
◎ときどきは、気の利いた返しやノリの良いリアクションをすることもある。
他の女の子のリアクションをまるっとパクらせてもらいました。
◎お客さんに一緒に歌わせる。
うまく歌うことができないし、人前で歌うことが苦手なのでカラオケに困りました。本当に困っていてお客さんが一緒に歌ってくれたことがあり「これだ!」と気づいたのです。
お客さんとしても下手な女の子を助けてあげるというポジションは悪くないようでした。
いつもお店に一人は歌のうまいディーバ担当がいますので、女の子へのリクエストはだいたいディーバが応えてくれます。私自身はそういう役割はできないことを知り諦めました。考えようによっちゃお店の多様性とも言えるかなぁと思います。
とまぁ、こんな感じです。こんなんでもお店の雰囲気にはそこそこ溶け込んで働けていました。
雰囲気だけじゃなく、会話の内容も大事なんじゃないの?という不安の声が聞こえてきそうなのでお答えします。
高級なお店では新聞を読んで経済のニュースを理解していと会話にならない、という話を聞きますが、私がいたのは場末のスナックですから、一切そういうことはなかったです。
むしろお客さんはそんな会話を1ミリも期待していませんでした。
ニュースの話題になったときの会話事例をご紹介しますね。
私「あ~なんか知ってます~。すごいニュースになってますよね~。」
お客「ちゃんと意味わかってる?けっこう大変なんだよ」
*ちょっと上から、ときどき小馬鹿にしながら言われます。
私「ん~あんまり。難しくてよくわからないです、テヘ」
*テヘという感じでいいんです。
お客「これの何が問題かっていうとね、~~~~~」
*頼まなくても詳しく説明してくれます。
私「そうなんですかー?めっちゃ怖くないですかー。ていうか〇〇さんすっごい詳しいですね!」
*真面目に聞いて反応し、褒める!
お客「まぁ興味がある分野だからね~。でもこういの知っておいた方がいいよ。だって~~~~~~~」
*喜んでまた話をしてくれます。
私「それって〇〇ってことですか~?」
*興味を持って(いるフリでOK)関連した質問を投げてみると良いです。少しマニアックな領域になりそうな質問だと答えにくくなってしまいますので差しさわりのない範囲で。あくまで、話の続きとして関連の質問が良いです。
いかがでしょうか。特別な会話などはなくて、いわゆる世間話のようなものです。
総じてこういう会話で良いのです。
会話が一段落するとカラオケが始まったり、お客さん同士で仕事や会社の話が始まることもあります。
そうすると女の子が入る隙はないので席でお酒を作って、たばこに火をつけて、お客さんが笑ったら自分も笑う、みたいなペースになります。
お酒が入ってお客さんがハイテンションになるとカラオケで盛り上がりますから、楽しそうにちょっと拍手として、歌を聴いて(いるフリをして)いればOKです。
チャンスがあったら「〇〇さん歌ウマですねー!いいなぁー!」とか言ってみたります。
今回は水商売シリーズ5回目ですが、4回目にも事例を書いていますのでよければご参考になさってください。下記一覧からどうぞ。